どうして話すと、気持ちが晴れるの? ~心と脳の不思議な関係~

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話すことで心が晴れるのは、なぜでしょう?

「なんだかスッキリした」「ちょっと気持ちが軽くなった」——
誰かに悩みを打ち明けたあと、そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、「話すこと」には、私たちの心に働きかける大切な力があります。これは単なる気分の問題ではなく、心理学や脳科学の分野でもその効果が裏付けられています。

感情を“言葉”にすることで、脳が落ち着く

私たちが不安や怒り、悲しみを感じるとき、脳の「扁桃体(へんとうたい)」という部位が活性化します。扁桃体は、危険やストレスに反応する場所であり、感情の“警報装置”とも言える存在です。

ところが、自分の感情を言葉にして表現するだけで、この扁桃体の働きが穏やかになることが研究からわかっています。
つまり、「私は今、不安なんだ」「こういうことがつらかった」と話すことによって、脳は「整理された」と判断し、次第に落ち着いていくのです。

共感してもらうことで「安心感」が生まれる

誰かが自分の話に耳を傾け、「それはつらかったですね」と共感してくれると、脳内では“オキシトシン”というホルモンが分泌されます。
オキシトシンは「安心ホルモン」とも呼ばれ、心の緊張を和らげたり、人とのつながりを感じさせてくれる働きがあります。

この“つながりの感覚”が、私たちに「一人じゃない」と感じさせ、気持ちを軽くするのです。

話すことで、問題が整理されていく

言葉にして誰かに話すと、それまで漠然としていた感情や悩みの輪郭が少しずつはっきりしてきます。
「自分は何に悩んでいたんだろう?」「本当はどうしたかったんだろう?」——こうした気づきが、自然と生まれてくることもあります。

カウンセリングでは、この“気づき”を大切にしています。解決のヒントは、すでにご自身の中にあることが多いのです。


心が疲れたときは、誰かに話してみてください

誰かに話すことは、決して「弱さ」ではありません。むしろ、自分を大切にするための勇気ある一歩です。
「オンラインカウンセリングルーム ハルベリー」では、あなたのお話に、心をこめて耳を傾けます。

言葉にすることで、きっと心は少しずつ晴れていきます。