HSP×看護師のリアルとセルフケア

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〜繊細さを抱えて働く、あなたへ〜

「患者さんの言葉を引きずってしまう…」
「ナースステーションの空気が怖い」
「自分が悪いわけじゃないのに、申し訳なくなってしまう」

そんなふうに感じたことはありませんか?

看護師という仕事は、人と関わり、命と向き合い続ける職業。
そしてもしあなたがHSP(Highly Sensitive Person)なら、
この環境は刺激や感情がとても強く、心の負担が積み重なりやすいのです。

■ 看護師の仕事とHSP気質は相性が悪いの?

答えは「いいえ」です。
でも、たしかにHSPさんにとっては“ハードな環境”であることも事実です。

■ HSPの看護師が感じやすいリアルな苦しさ

✅ 1. 人の感情に巻き込まれてしまう
・上司や先輩、患者さんの感情に強く影響を受けてしまう
・「なんであんな言い方されたんだろう」と深く考え込んでしまう

✅ 2. ミスや注意に過敏に反応する
・小さな指摘でも「自分がダメなんだ」と思い込んでしまう
・引きずって眠れない夜もある

✅ 3. 忙しさと緊張で、感覚が疲弊する
・ナースコール、話し声、消毒のにおい…五感すべてが刺激でいっぱい
・帰宅しても、“心がずっと緊張状態”になってしまう

■ でも、HSPだからこそできるケアもある

・小さな表情の変化に気づける
・相手の気持ちに寄り添える
・丁寧でやさしい対応ができる

HSPの感受性は、看護師としての大きな“強み”にもなり得るのです。
問題は、「その強さを活かすには、まず“自分自身を守ること”が必要」だということ。

■ 自分を守るセルフケアのヒント

🌿 1. 気持ちをリセットする時間をつくる
・帰宅後、あえて「ぼーっとする」「何もしない」時間を確保
・アロマ・音楽・好きな飲み物など、五感でリラックス

🌿 2. 嫌なことを「吐き出す」習慣を
・ノートに書く/信頼できる人に話す/SNSでつぶやく(鍵アカなども◎)
・感情を言葉にするだけで、脳が整理されていきます

🌿 3. 自分にやさしい言葉をかける
・「あれだけ頑張った」「私も苦しかったよね」
・他人にかける優しい言葉を、自分にもかけてあげてください

■ つらいときは、逃げてもいい

医療現場はとても尊い場所。
でも、あなたの心と身体も同じくらい大切です。

限界を超える前に「場所を変える」という選択も、
あなたの人生を守るための立派な行動です。

■ 繊細な看護師さんへ

あなたの感じやすさは、誰かを救うやさしさでもあります。
そのやさしさを、どうか“あなた自身”にも向けてください。

今日も仕事を終えてここにたどり着いたあなたは、本当にえらいです。
その頑張りを、誰よりも自分自身が認めてあげてくださいね🌿