〜振り回されないためのやさしい自己防衛術〜
人に気を遣いすぎてしまう。
頼まれると断れない。
誰かの一言で一日中モヤモヤしてしまう。
もしそんな経験が多いなら、
あなたの“心の境界線”がゆるくなっているのかもしれません。
■ 「境界線」とは何か?
心理学では「バウンダリー(boundary)」=心の境界線とも呼ばれます。
これは他人と自分の“心の領域”を分けるためのラインのようなもの。
▶︎ 相手の感情と、自分の感情を切り離す
▶︎ 相手の言葉を、自分の価値と直結させない
こうした「見えない線」があることで、心は安全に保たれます。
■ 境界線がないと、心はすり減る
・嫌なことを断れない
・人の機嫌に振り回される
・自分の感情がわからなくなる
こうした状態が続くと、心の中に“疲労”や“自己否定”がたまっていくのです。
🛡️ 心を守る「3つの境界線」のつくり方
1. 【物理的な距離】をとる
▶︎ 例:
・苦手な人とは物理的に近づかない
・SNSの通知をオフにする
・忙しい時はドアを閉めて、自分の空間を確保する
💡 心の余裕は、「距離」によって取り戻せることがあります。
2. 【感情の距離】を知る
▶︎ 例:
・相手の不機嫌=自分のせいとは限らない
・他人の期待に応えること=義務ではない
💬 ポイントは、「相手の感情は相手のもの」と線を引くこと。
それに飲み込まれてしまうと、自分の感情が見えなくなってしまいます。
3. 【言葉の境界線】を持つ
▶︎ 例:
・「今は無理です」「考えさせてください」と伝える
・嫌なことは「NO」と言っていい
・本音を伝えるときは、自分を主語に(Iメッセージ)
💡 自分の意思や限界を「言葉で伝えること」=心を守る第一歩です。
■ 優しい人こそ「境界線」が必要
境界線は、“冷たい”ことでも、“人を拒絶する”ことでもありません。
むしろ、「自分と人を大切にするための線」です。
あなたの心がすり減ってしまわないように、
ほんの少しずつ、自分の中に「ここまではOK、ここからはNO」というラインをつくってみてください。
▶︎ 心を守ることは、わがままじゃない。
▶︎ 自分を大切にする勇気です🫧