「なんでこんなに疲れやすいんだろう」
「音やにおいに人一倍敏感で、他人にもすぐ影響される」
そんなふうに感じているあなたは、もしかすると HSP(Highly Sensitive Person)かもしれません。
■ HSPとは?
HSPとは、生まれつき「刺激に対して敏感な気質」を持った人のことを指します。心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念で、人口の15〜20%程度が該当すると言われています。
病気ではなく「個性のひとつ」です。
私自身も、看護師として働く中で「人の感情に振り回されてしまう」「感受性が強すぎて疲れる」と感じることが何度もありました。
同じような思いをしている方に、少しでも気づきとやすらぎを届けられたら…そんな思いでこの記事を書いています。
■ HSPの5つの特徴
① 人の感情に影響を受けやすい
相手が不機嫌だったり落ち込んでいると、自分も重く沈んでしまう。場の空気にとても敏感で「気を使いすぎて疲れる」ことがよくあります。
② 刺激に敏感(音・光・においなど)
大きな音や強い光、人混み、においなどに圧倒されやすい傾向があります。カフェやショッピングモールで「なんだか疲れる」と感じる人は多いです。
③ 深く考える癖がある
物事をじっくり考える力があります。反面、考えすぎてしまって「決断に時間がかかる」「過去の出来事をずっと引きずる」ことも。
④ 一人の時間が必要
刺激を受けすぎると、心が疲れてしまいます。誰かと一緒にいても、定期的に「ひとりで静かに過ごす時間」がないと回復しにくいタイプです。
⑤ 芸術や自然、美しいものに心が動く
音楽や絵画、空の色、花の香りなど、繊細な感受性を持っている人が多く、心が深く動く体験が日常の中にあります。
■ チェックリスト(Yes/Noで答えてみてください)
□ 人の機嫌や言葉にすぐ反応してしまう
□ 映画や音楽で涙を流しやすい
□ 大きな音やまぶしい光が苦手
□ 人混みに行くとどっと疲れる
□ 誰かと会った後は、ひとりになりたくなる
□ 急な予定変更に弱い
□ 「気にしすぎ」と言われることが多い
□ 困っている人を見ると放っておけない
□ 深く考えすぎて、決断に時間がかかる
□ 一度の失敗をずっと引きずってしまう
→ 7個以上当てはまる方は、HSPの傾向が強い可能性があります。
■ 自分を責めないでください
HSPは、繊細である分、他人の痛みにも優しくなれる力を持っています。
ただ、それと引き換えに「疲れやすさ」「生きづらさ」を抱えやすいのも事実です。
でも、繊細さは欠点ではありません。
ただ「自分に合った過ごし方」を見つけるだけで、ぐっとラクに生きられるようになります。
■ ひとりで抱え込まず、話してみませんか?
「もっと自分らしく生きたい」
「自分の繊細さとうまく付き合っていきたい」
そう思ったときは、ぜひ一度カウンセリングも検討してみてください。
オンラインであれば、安心できる場所から、あなたのペースでお話いただけます。
あなたの繊細さは、あなたらしさの一部です。
無理に変えようとせず、大切にしてあげてくださいね。