「毎日、職場に行くのがしんどい」
「患者さんの言葉や表情が頭から離れない」
「自分だけが弱い気がする」
そんなふうに感じながら働いていませんか?
もしあなたが HSP(とても敏感な気質) を持つ看護師なら、今感じているそのつらさは、決して甘えでも能力不足でもありません。
私は精神科病院を中心に17年以上現場で働いてきた看護師です。
その中で、多くのHSP気質の看護師さんが「自分を責めながら」苦しんでいる姿を見てきました。
この記事では、
- なぜHSP看護師はここまでつらくなりやすいのか
- 本当に仕事に向いていないのか
- 限界を感じたとき、どうすればいいのか
を、専門的な視点と現場経験の両方から、やさしくお伝えします。
HSP看護師がつらいと感じるのは「普通のこと」
HSPは病気でも欠点でもありません。
- 感受性が高い
- 共感力が強い
- 音・光・空気感に敏感
- 責任感が強い
こうした特徴は、本来「長所」です。
しかし医療現場は、
- 常に緊張状態
- 人の命を扱う
- 感情が渦巻く
- ミスが許されない
という HSPにとって極めて負荷の高い環境 です。
つまり、つらくなるのは「あなたの弱さ」ではなく、環境との相性なのです。
HSP看護師が特につらくなりやすい7つの理由
① 患者さんの感情を受け取りすぎてしまう
不安、怒り、悲しみ、絶望感。
HSPの看護師さんは、患者さんの感情を「理解する」だけでなく、自分の中に取り込んでしまうことがあります。
仕事が終わっても気持ちが切り替わらず、家に帰っても頭から離れない…。
それだけ心を使っている証拠です。
② 音・光・忙しさで神経が休まらない
ナースコール、アラーム音、話し声、照明、電子カルテ…。
HSPの脳は、これらをすべて同時に強く処理します。
身体は動いていても、神経はずっとフル稼働。
慢性的な疲労になるのも無理はありません。
③ ミスへの恐怖が人一倍強い
「もし間違えたら…」
その想像が止まらず、確認を何度も繰り返したり、帰宅後も不安になったり。
責任感の強さが、逆に自分を追い詰めてしまいます。
④ 職場の人間関係の空気を読みすぎる
誰かの機嫌が悪い
小さな一言
視線の変化
HSPの人は無意識に感じ取り、自分のせいかもしれないと考えてしまいます。
本当は関係なくても、心が削られていきます。
⑤ 夜勤・不規則勤務が自律神経を乱す
HSPの人は、体内リズムの乱れに特に弱い傾向があります。
睡眠不足
生活リズムの崩れ
ホルモンバランスの変化
これらが重なると、心も不安定になります。
⑥ 頼るのが苦手で抱え込む
「迷惑をかけたくない」
「弱いと思われたくない」
そう思って、限界まで一人で抱え込んでしまう人がとても多いです。
⑦ 「向いていないのかも」と自分を責めてしまう
一番つらいのはここかもしれません。
本当は誰よりも頑張っているのに、
「自分はダメだ」と思ってしまう。
これはHSPの真面目さゆえの苦しさです。
HSP看護師は本当に仕事に向いていない?
結論から言うと、
向いていないのではなく、「今の環境」が合っていない可能性が高いです。
HSPの看護師さんは、
- 患者さんの小さな変化に気づく
- 言葉を選べる
- 安心感を与えられる
- 丁寧なケアができる
本来、とても貴重な資質を持っています。
ただし、
- 急性期
- 人手不足
- ピリピリした職場
- 長時間労働
こうした環境では、その長所が負担に変わってしまうのです。
こんな状態なら「限界サイン」
もし今、
- 朝起きると動悸がする
- 仕事のことを考えると涙が出る
- 眠れない
- 食欲がない
- 休日も回復しない
こうした状態が続いているなら、それは心と体からの大切なSOSです。
我慢し続ける必要はありません。
つらいときの現実的な対処法
① 環境を変える
部署異動
転職
勤務形態の変更
「辞める=逃げ」ではありません。
自分を守る選択です。
② 働き方を変える
夜勤を減らす
非常勤
在宅業務
選択肢は思っているよりあります。
③ 気持ちを安全に吐き出す
一番大切なのはこれです。
HSPの人は、頭の中に感情を溜め込みすぎます。
でも、
「うまく話せない」
「言葉にできない」
という人も多いですよね。
話せない人のための「文章での相談」という選択肢
私が運営しているオンラインカウンセリングルーム「ハルベリー」では、
文章で気持ちをやりとりする相談を行っています。
- 話さなくていい
- 自分のペースで書ける
- 感情を整理してから送れる
精神科看護師として17年以上の臨床経験をもとに、不安やストレス、HSP気質のつらさに寄り添いながらお返事しています。
「こんなことで相談していいのかな」
そう思う必要はありません。
しんどいと感じている時点で、十分理由になります。
まとめ
HSP看護師がつらいのは、
弱いからではありません。
あなたが 繊細で、優しくて、責任感が強いから です。
どうか、自分を責めないでください。
あなたが安心して働ける場所、
安心して休める場所は、きっとあります。
あなたの心が、少しでも軽くなる選択ができますように。







