― 境界線を取り戻すという生き方 ―
「嫌われたくなくて、つい無理をしてしまう」
「相手の機嫌が悪いと、自分のせいのように感じてしまう」
「断るだけなのに、ものすごく罪悪感がある」
もしあなたが、こんなふうに日々消耗しているなら。
それはあなたが弱いからでも、性格に問題があるからでもありません。
あなたが とても繊細で、やさしい感受性を持っている人 だからです。
「境界線が薄い人」は、優しすぎる人
HSP(繊細な気質)の人は、
- 相手の感情を敏感に察知する
- 空気を壊さないよう先回りして行動する
- 誰かが困っていると放っておけない
そんな特性を持っています。
それ自体は、本来とても尊い力です。
でも同時に、こんな癖も生まれやすくなります。
「どこまでが自分の責任で、どこからが他人の責任なのか」
その線引きが、曖昧になってしまうこと。
これを心理学では 「境界線が薄い状態」 と呼びます。
境界線を取り戻すとは、どういうことか
境界線とは、
「ここまでは私の感情・責任」
「ここから先は相手の感情・課題」
を分ける、心のライン です。
境界線を取り戻すとは、強くなることでも、冷たくなることでもありません。
ただ、こう問い直すことです。
- この不安は、本当に私のもの?
- この問題は、私が背負うべきこと?
- 相手の機嫌を取ることは、私の義務?
一度、立ち止まって考えること。
それだけで、心の負担は大きく変わります。
優しさと自己犠牲は、別のもの
境界線がないまま優しくし続けると、
- 断れない
- 無理を重ねる
- 限界まで我慢する
- ある日突然、心と体が動かなくなる
という流れに入りやすくなります。
本当の優しさは、
「自分を壊さない範囲で差し出すこと」
です。
あなたが疲れ切ってしまったら、
その優しさを受け取る人も、いなくなってしまいます。
境界線を育てる、小さな練習
いきなり完璧に線を引く必要はありません。
まずは、こんな練習からで十分です。
- 即答せず「少し考えます」と言ってみる
- 断る理由を説明しすぎない
- 相手の不機嫌を「観察」して、引き受けない
- 疲れている自分を責めない
境界線は、才能ではなく 技術 です。
少しずつ、育てていけます。
言葉にすることで、境界線は見えてくる
境界線が分からなくなる一番の原因は、
自分の気持ちが、よく分からなくなること
です。
感情が混線していると、
- 何が嫌なのか
- 何が辛いのか
- どこまで頑張れるのか
自分でも判断できなくなります。
だからこそ、言葉にすること が助けになります。
ハルベリーについて
ハルベリーは、
繊細さを自分らしさと認めたまま、
安心して生きていける力を育てる場所でありたいと願っています。
話すのが苦手な方でも大丈夫です。
文章で、ゆっくり気持ちを整理しながら、
自分の境界線を取り戻していくこともできます。
職業は問いません。
看護師の方も、そうでない方も、どなたでもご利用いただけます。
もし今、
- 人に気を遣いすぎて苦しい
- 断れない自分が嫌になる
- どこまで頑張ればいいのか分からない
そんな状態なら。
あなたは壊れるほど頑張らなくていい。
境界線は、あなたを守るためのものです。
そしてそれは、やさしい人ほど必要なものなのです。







