― 気を遣いすぎてしまうあなたへ ―
「人の感情に振り回されてしまう」
「断れない自分が嫌になる」
「なぜかいつも疲れている」
そんな状態が続いているなら、
それはあなたが弱いからでも、努力が足りないからでもありません。
もしかすると今、
心の境界線がとても薄くなっているだけなのかもしれません。
境界線とは、どういうものか
境界線とは、
「どこまでが自分の責任で、どこからが他人や環境の責任か」
を区別する、心のラインのことです。
感情・期待・役割・責任。
それらを無意識に引き受けすぎてしまうと、
心は静かにすり減っていきます。
境界線は、
誰かを遠ざけるためのものではありません。
自分を守りながら人と関わるためのものです。
繊細な人ほど、境界線が曖昧になりやすい理由
HSP(繊細な気質)をもつ方は、
- 相手の感情にすぐ気づく
- 空気の変化を察知する
- その場を壊さないよう配慮する
という力を自然に使っています。
それは本来、
とても大切で尊い資質です。
ただその力を使い続ける環境では、
知らないうちに、
- 同僚の不機嫌
- 相手の怒り
- 職場全体の緊張感
までも「自分の責任」のように抱え込んでしまうことがあります。
それが続くと、
心は境界線を引く余力を失ってしまいます。
境界線が失われたときに起こること
境界線が薄くなると、こんな変化が起こります。
- いつも疲れている
- 些細な言葉が頭から離れない
- 人と会うのがしんどくなる
- 自分が悪い気がしてしまう
- 本当の気持ちが分からなくなる
これは「甘え」ではありません。
心のエネルギーが使い果たされているサインです。
境界線を取り戻すとは、冷たくなることではない
境界線を取り戻すことは、
- 人を拒絶すること
- 思いやりを捨てること
- 関係を壊すこと
ではありません。
それは、
「ここまでは私の気持ち」
「ここからは相手の問題」
と、一度立ち止まって考えられるようになることです。
すべてを背負わなくても、
あなたの価値は下がりません。
境界線を取り戻すために必要なこと
境界線は、
「強く意識すれば引ける」ものではありません。
多くの場合、
言葉にできていない感情が混ざり合っていることで、
境界線は曖昧になります。
- これは私の不安なのか
- 相手の感情を受け取っているだけなのか
- 今、私は何を感じているのか
それを一つずつ言葉にしていくことで、
心の中に少しずつ輪郭が戻ってきます。
言葉にすることで、心の輪郭が戻る
言葉にすることは、
自分を分析することではありません。
- 書く
- 整理する
- 眺め直す
その過程の中で、
「これは私の気持ち」「これは違う」と
自然に分かれていきます。
それが、
境界線が再び息をし始める瞬間です。
ハルベリーが大切にしていること
ハルベリーは、
問題をすぐに解決する場所ではありません。
静かに、丁寧に、
あなたのペースで気持ちを整えていく場所です。
ハルベリーは、繊細さを自分らしさと認めたまま、
安心して生きていける力を育てる場所でありたいと願っています。
急がなくていい。
無理に変わらなくていい。
あなたがあなたの輪郭を取り戻す時間を、
大切に守りたいと考えています。
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