人間関係の中で、
「空気」に影響されてしまうことは、
誰にでもあります。
これまでのシリーズでは、
・空気がなぜ生まれるのか
・なぜ飲み込まれてしまうのか
・どうやって距離をとるのか
について整理してきました。
では、空気に飲み込まれないために大切なことは何でしょうか。
それは、
**「自分の軸を持つこと」**です。
自分の軸とは何か
「自分の軸」と聞くと、
強い意志や、ブレない性格をイメージするかもしれません。
でも、実際はもっと静かなものです。
それは、
「私はこう思う」
「私はこう感じる」
という、
自分の内側にある小さな声です。
無理に言わなくてもいい
ここで大切なのは、
👉 その考えを「言えるかどうか」ではありません。
言えなくてもいい。
伝えられなくてもいい。
ただ、
「自分はこう感じている」と認めること
それだけで、
あなたの中に一本の線が引かれます。
自分の中に線を持つ
空気構造の中で大切なのは、
👉 空気と自分を分けること
でした。
そのために必要なのが、
「自分の中の線」=境界線です。
こんな意識を持ってみてください
・まわりと私は違っていい
・同じである必要はない
・自分の感じ方を否定しない
そして、
その考えを、自分の中で大切にすること
客観的に見る力
もう一つ大切なのは、
👉 「一歩引いて見ること」です。
例えば、
「この空気は誰の影響だろう?」
「なぜこの場はこうなっているのか?」
と考えるだけで、
あなたは「空気の中の人」から
「空気を見ている人」に変わります。
自分の中で2つの視点を持つ
私はよく、
「空気を読むこと」と
「自分の考えを持つこと」を
同時に行っています。
例えば、
「みんなは今こうするんだな」
「この場ではこれが選ばれているんだな」
と空気を読みながらも、
同時に、
「でも、私ならこうする」
という自分の考えも持っています。
そして実際の行動としては、
その場に合わせた動きをすることもあります。
ただ、その中で私は、
ずっと自分の考えと照らし合わせています。
「この流れはどうなるだろう」
「自分の考えと合っているのか」
というように、
一つの出来事の中で、
二つの視点が同時に動いている感覚です。
飲み込まれていない状態とは
空気に合わせること自体は、
悪いことではありません。
ただ、
自分の考えを失ってしまうと、
それは「同調」ではなく
「飲み込まれる」状態になります。
一方で、
空気を理解しながらも、
自分の考えを持ち続けている状態は、
👉「自分を保ったまま関わっている状態」
です。
空気に飲み込まれないということ
空気に影響されない人はいません。
大切なのは、
👉 飲み込まれ続けないこと
そして、
👉 気づいて戻ってくること
です。
最後に
HSPの繊細さは、弱さではありません。
本来とても豊かで、美しい感性です。
ただ、そのままでは
負担になってしまうこともあります。
だからこそ、
少しでも楽に、少しでも自分らしく生きられるように。
ハルベリーは、
**「心の休息場所」**として寄り添います。
あなたが安心して戻ってこられる場所のひとつとして、
こころが静かに整う時間をつくれたら嬉しいです。
追加説明:ハルベリー理論:二重視点保持(ダブル・パースペクティブ)
■ ハルベリー理論
「二重視点保持(ダブル・パースペクティブ)」
■ 定義
人は人間関係の中で、
無意識に「空気」に影響を受けています。
その中で、
👉 空気を理解する視点(外側)
👉 自分の考えを持つ視点(内側)
この2つを同時に持ち続ける状態を、
ハルベリーでは
**「二重視点保持」**と呼びます。
■ シンプルにいうと
・周りを読む
・でも、自分も消さない
■ 具体的な状態
例えば、
「みんなは今こうしている」
「この場はこういう流れなんだ」
と理解しながらも、
同時に、
「私はこう思う」
「私ならこうする」
という自分の考えを持ち続けている状態です。
■ 行動との関係
重要なのは、
👉 行動=必ずしも自分の考えと一致しなくていい
という点です。
場面によっては、
・周囲に合わせて動く
・指示に従う
こともあります。
しかし、
👉 内側の自分は手放していない
この状態が保たれていれば、
それは「飲み込まれている」のではなく、
👉 「選択している状態」
です。
■ なぜこれが重要なのか
空気に飲み込まれてしまうと、
・自分の考えがわからなくなる
・後から強い違和感が残る
・疲れやすくなる
という状態になります。
一方で、
二重視点を持てていると、
・自分を失わない
・状況を客観的に見られる
・後から振り返りができる
ようになります。
■ 空気構造との関係
空気構造の中で重要なのは、
👉 空気と自分を分けること
です。
そのための実践が、
👉 二重視点保持
です。
■ これは特別な力ではない
この考え方は、
特別な能力ではありません。
むしろ、
もともと感受性が高い人ほど、
自然にできていることも多いものです。
ただ、それに気づかず、
「流されている」と感じてしまうことがあります。
■ 最後に
空気を読む力は、
本来とても大切な力です。
だからこそ、
それに加えて、
👉 自分の視点も持ち続けること
それが、
「空気に飲み込まれない」ための
一つのあり方です。
関連記事:空気構造シリーズ
このコラムは「空気構造シリーズ」の一つです。
- 空気構造① 看護師HSPが職場の空気に飲み込まれる理由
- 空気構造② 声の大きい先輩に支配されやすい理由
- 空気構造③ なぜ看護師HSPは境界線が引けなくなるのか
- 空気構造④ 看護師の職場で起きる同調圧力の正体
- 空気構造⑤ 空気に飲み込まれない心理的距離の取り方
- 空気構造⑥ 空気に飲み込まれないために大切な「自分の軸」のつくり方(この記事)
これらの記事では、
職場の空気に疲れてしまう背景を
個人の性格ではなく、構造として整理する視点で解説しています。
一人で整理するのが難しいとき
職場の人間関係は複雑で、
一人で整理するのが難しいこともあります。
ハルベリーでは
文章カウンセリングを通して
- 思考整理
- 人間関係の整理
- 境界線の視点
を一緒に考えていきます。
看護師の方からの相談を多くいただいていますが、
医療職以外の方からの相談も受け付けています。
もし今、
職場の空気に疲れていると感じている方がいれば、
一度ゆっくり整理してみることも一つの選択肢かもしれません。







