答えを出そうとしすぎて疲れてしまう人へ – 考え続ける心との付き合い方【後編】

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~心を少し軽くする4つの考え方~

この記事は後編です。

前編では、「なぜ私たちは答えを出そうとして考え続けてしまうのか」

そして「本当に探しているのは答えではなく安心なのかもしれない」という視点についてお伝えしています。

まだお読みでない方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。

答えを出そうとしすぎて疲れてしまう人へ【前編】はこちら

前編では、「考え続けてしまう人」は答えではなく、安心を探しているのかもしれないというお話をしました。

考えること自体は決して悪いことではありません。

ただ、一人で答えを探し続けるほど、心は少しずつ疲れてしまいます。

そんなとき、安心できると、人は答えを急がなくなります。

そして、それまで見えていなかった考え方や選択肢が少しずつ見えるようになってきます。

ここからは、私が精神科で多くの方と関わる中で、「心が少し軽くなった」と感じる方に共通していた考え方をご紹介します。

どれも特別な技術ではありません。

今日から一つだけでも試してみようと思えるものがあれば嬉しく思います。


頭の中から、紙の上へ出してみる

考え続けてしまう時、多くの場合、頭の中だけで会議が続いています。

「あの時こう言えば良かった。」

「次はどうすればいいんだろう。」

「もし失敗したら…。」

同じテーマを、同じ視点で何度も考え続けます。

でも、不思議なことに、頭の中だけで考えている限り、新しい答えはなかなか見つかりません。

そんな時は、一度紙に書いてみてください。

文章でなくても構いません。

単語だけでも十分です。

紙に書くと、自分の考えを「外から眺める」ことができます。

すると、

「私は同じところを何度も回っていたんだ。」

「本当に気になっていたのは、このことだったんだ。」

そんな気付きが生まれることがあります。

悩みを消すことはできなくても、整理することはできます。

頭の中から紙の上へ移すだけで、心に少し余白が生まれることがあります。


少しだけ、自分から距離を取ってみる

私たちは、自分に対してはとても厳しいものです。

失敗すると、

「なんでこんなことをしたんだ。」

「自分はダメだ。」

と責めてしまいます。

でも、それが親しい友人だったらどうでしょうか。

同じ失敗をした友人に、

「あなたはもうダメな人だ。」

とは、きっと言わないはずです。

「そんな日もあるよ。」

「十分頑張っているよ。」

そう声を掛けるのではないでしょうか。

もし今、悩んでいることが友人の出来事だったら、自分は何と言葉を掛けるだろう。

そう考えるだけで、自分を少し客観的に見ることができます。

心理学では、このように自分と少し距離を取って考える方法が、気持ちを整理する助けになることが知られています。

答えを変えるというよりも、「見方」を変える方法です。


誰かに話すことは、「答えをもらうこと」ではありません

「人に相談するほどのことではない。」

「迷惑を掛けたくない。」

そう思って、一人で抱え込んでしまう方も少なくありません。

でも、人に話すことの価値は、「答えを教えてもらうこと」だけではありません。

話しているうちに、

「私は本当は、こう感じていたんだ。」

と、自分でも気付いていなかった気持ちに出会うことがあります。

言葉にすることで、初めて自分の心が整理されることもあるのです。

最近では、ChatGPTのようなAIを使って、自分の考えを整理する方も増えています。

私も、これは一つの方法だと思っています。

ただし、AIは人生の答えを決める存在ではありません。

大切なのは、「正解を教えてもらうこと」ではなく、自分の考えを整理することです。

自分の気持ちを文章にするだけでも、

「私は本当は、失敗が怖かったんだ。」

「相手に嫌われることが不安だったんだ。」

そんな新しい気付きが生まれることがあります。

そして、その気付きこそが、次の一歩につながることもあります。


「自分が変えられること」と「変えられないこと」を分けてみる

HARUBERRYでは、カウンセリングの中で、「3つの円」という考え方をお伝えすることがあります。

悩みがある時は、一度こんなふうに整理してみます。

① 自分が変えられること

自分の行動、考え方、伝え方、生活習慣など。

② 相手が決めること

相手の気持ち、価値観、行動。

③ 誰にもコントロールできないこと

過去の出来事や偶然、天候、病気など。

私たちは苦しくなると、本当は自分では変えられないことまで、何とかしようとしてしまいます。

「相手にどう思われているだろう。」

「過去を変えられたら。」

そう考え続けても、心は疲れていくだけです。

一方で、

「今の自分にできることは何だろう。」

と考えられるようになると、少しずつ前へ進む力が戻ってきます。

もちろん、すぐに切り替えられるものではありません。

でも、「これは私の円の中のことだろうか。」と考えてみるだけでも、心の重さが少し変わることがあります。


答えよりも、「見方」を増やしてみる

人生には、すぐに答えが出ない問題があります。

「あの時、あれで良かったのだろうか。」

「本当にこの選択で良かったのだろうか。」

その答えは、何年経っても分からないことがあります。

だから私は、「正しい答え」を急いで探すよりも、「物事を見る視点」を一つ増やすことが大切だと思っています。

紙に書いてみる。

友人だったら何と言うか考えてみる。

誰かに話してみる。

AIを使って考えを整理してみる。

「自分が変えられること」に目を向けてみる。

どれも、答えを教えてくれる方法ではありません。

でも、見方を一つ増やしてくれる方法です。

その積み重ねが、少しずつ心を軽くしてくれることがあります。


最後に

考え続けてしまうあなたは、弱い人ではありません。

それだけ真剣に生き、人を大切にし、自分の人生と向き合ってきた人なのだと思います。

だからこそ、私は「考えすぎないようにしましょう」とは言いません。

考えることは、あなたの大切な力だからです。

ただ、一人で考え続ける必要はありません。

安心して話せる人がいること。

考えを整理できる時間があること。

少しだけ違う視点を持てること。

それだけでも、心の景色は少しずつ変わっていきます。

もし今、一人で答えを探し続けて疲れているのなら、答えを急ぐことよりも、まずは安心できる時間を自分にプレゼントしてあげてください。

その安心が、あなたから「考える力」を奪うのではありません。

むしろ、本来あなたが持っている力を取り戻し、自分らしい答えを見つける土台になってくれるはずです。

HARUBERRYも、そんな安心して立ち止まれる場所の一つでありたいと願っています。

人生には、一人で答えを出さなくてもいい問いがあります。

だからこそ、ときには誰かと一緒に考えながら、自分のペースで歩いていけばいいのです。


前編では、考え続けてしまう心の背景についてお伝えしています。
まだお読みでない方は、こちらもあわせてご覧ください。

答えを出そうとしすぎて疲れてしまう人へ【前編】はこちら


このコラムについて

私は今回のコラムを、HARUBERRYの方向性を示す一本として執筆しました。

そして、最後に一つだけ、読者の方へお伝えしたいことがあります。

心が軽くなるのは、「答えが見つかった瞬間」だけではありません。

「一人で答えを出し続けなくてもいい」と思えた瞬間にも、人の心は少し軽くなるのです。

それが、このコラムで一番お伝えしたかったことです。


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今回の内容とあわせて、こちらのコラムもぜひご覧ください。

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一人で考え続けて疲れてしまった時は

考えることは、決して悪いことではありません。

でも、一人で考え続けることが苦しくなってしまった時は、誰かと一緒に整理してみるという方法もあります。

HARUBERRYでは、「答えを教える」のではなく、「安心して話せる時間」を大切にしています。

もし今、一人で抱え続けていることがあれば、お気軽にご相談ください。


🌿ひとりで抱え込まなくて大丈夫です

ここまで読んでくださり、
ありがとうございます。

もし、

・自分の気持ちを整理したい

・誰かに安心して話してみたい

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